子どもの溶連菌感染症(ようれんきん)

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子どもの溶連菌
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はじめに

薬剤師仲間に「ぜひ紹介してほしい」とリクエストのあった溶連菌感染症についてご紹介します。

この病気は、しっかり抗菌薬を飲み切り、適切なケアしていればすぐに治る病気ではあります。ですが、再発を繰り返すと急性腎炎やリウマチ熱(心臓弁膜に障害が出る)などを起こす可能性があるため、なかなか厄介な病気です。

次からはこの「溶連菌」について、原因や特徴、感染症状などをお伝えしたいと思います。

●原因

溶血性レンサ球菌という細菌が原因です。特に、咽頭炎(いんとうえん)、つまり喉の炎症として症状が現れることが多いです。

●病気にかかりやすい季節

毎年秋から春にかけて流行しますが、一年を通して感染する病気です。

●病気にかかりやすい年齢

4歳から7歳に多くかかるとされています。

2歳から3歳、大人にもかかりますが、0歳から1歳にはあまり見られません。

●感染経路

くしゃみ」や「せき」などの飛沫感染が主たる感染経路になります。

●感染症状
主症状 激しいのどの痛み、突然の発熱
※のどが真っ赤になり、首のリンパ節が腫れます。
副症状 嘔吐(おうと)や腹痛、舌に赤いブツブツができる、全身に細かい発疹ができるなど

※ 副症状は、3歳以下では出ない場合が多いようです。

唾液を飲みことすら痛くなるので、言葉を話せないお子さんですと、「食欲が明らかに落ちる(ミルクを飲まない)、よだれがたくさん出る」ことが病気のサインです。

保護者の方の手をお子さんの口に入れてみてください。激しく泣く場合は、のどが痛むのかもしれません。

●潜伏期間、発熱期間など

咳や鼻水を伴わない急な発熱が特徴です。

潜伏期間 1〜4日間
発熱期間 2〜3日間

※発疹が出た場合も、2~3日で収まります。

登園について

抗菌薬服用後24時間後には、感染力がほとんどなくなるとされています。服用後24時間以上経過し、全身状態が良ければ、登園可能です。

●ホームケア

熱が高いので、「熱性けいれん」や「脱水症状」に気を付ける必要があります。

のどの痛みにより、水分を飲むことを嫌がることがあります。その場合は、冷たいゼリーやプリン、冷やした野菜スープや豆腐など、水分が多く、かつのどごしが良い食べ物を用意してあげてください。

また、処方された抗菌薬は、必ずすべて飲み切ることが何より大切です。中途半端に薬をやめると再発の恐れがあります。

薬を飲み切ってから2週間後、また、場合によっては3~4週間後に、腎炎などを起こしていないか確認をするために尿検査が実施されることもあります。

ようれんきんQ&A

Q発疹はどこに出るの?

A下のイラストのように、わきの下、ももの内側、手首など全身に出ます。3歳以下では出ない場合が多いです。


Q大人もかかるの?

A大人もかかります。


Qどのように診断されるの?

A検査キットがあります。もし周りで病気にかかっている人がいる場合は、積極的に検査を受けましょう。


Q予防法はあるの?

A予防的に抗菌薬を飲めば、発病を防ぐことができます。ただ、記事にも書いたように、発症者が薬をきっちり飲めば24時間以内に感染力がなくなりますので、体の負担を優先し、予防投与を推奨しない医師も多いです。

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