子どものプール熱(咽頭結膜熱)

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赤ちゃんとプール熱
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はじめに

今回は子どもがかかりやすい代表的な夏風邪についての記事の締めくくりとして、咽頭結膜熱をご紹介します。

この病気はプールの季節に流行ることから「プール熱」とも呼ばれている病気ですが、別にプールに入らなくてもかかる病気です。夏風邪として有名ですが、実は冬にも流行することがあります。

そこで、次からはこの「咽頭結膜熱・プール熱」についてご紹介します。

1.原因

アデノウイルスが原因です。

2.病気にかかりやすい季節

5月から9月にかけて流行しますが、一年を通して感染する病気です。

3.病気にかかりやすい年齢

1歳から5歳に多くかかるとされています。ウイルスのタイプによっては大人も感染します。

4.感染経路

くしゃみやせきなどの飛沫感染、糞便からの接触感染だけではなく、目やにを通して移ることがあります。

5.感染症状
主症状 激しいのどの痛み、高熱(39度から40度)
下の絵のように、のどの左右に赤くなって、白っぽい分泌物が出たりします。首のリンパ節が腫れ、押すとお子さんは痛がると思います。
なお、喉にブツブツは見られません。
副症状 白目の充血(結膜炎)、目やにが出ます。
※目の症状は出ないこともあり、赤ちゃんの場合は、下痢や嘔吐を伴うことがあります。

唾液を飲みことすら痛くなるので、言葉を話せないお子さんですと、「食欲が明らかに落ちる(ミルクを飲まない)、よだれがたくさん出る」ことが病気のサインです。

保護者の方の手をお子さんの口に入れてみてください。激しく泣く場合は、のどが痛むのかもしれません。
また、しきりに目をこすっていたり、鼻はそれほど詰まっていないのに目やにが出てきたら、要注意です。

6. 潜伏期間、発熱期間など

高熱かつ、発熱期間が長いのが特徴です。

潜伏期間 4〜7日間
発熱期間 4〜6日間
登園について

アデノウイルスは感染力が非常に強いため、学校保健法で、「症状が消失してから2日は出席停止」とされています。

特に目やにがでている間は、人に非常に移りやすい状態ですので、外出も控えましょう。

7.ホームケア

高熱が続くので、「熱性けいれん」や「脱水症状」に気を付ける必要があります。

口の中の痛みにより、水分を飲むことを嫌がることがあります。その場合は、ゼリーやプリン、常温にした野菜スープや豆腐など、水分が多く、かつのどごしが良い食べ物を用意し、痛がる場合は数回に分けて、あげてください。

味付け控えめのおかゆや軟らかめに炊いた白米は意外と食べやすいです。

ウイルスに対する特攻薬はありませんが、熱のために睡眠不足になっている場合などには、「解熱剤」などを利用するなど適切な対応が必要になります。また、結膜炎には点眼薬がありますので、目やにがひどいなど目に症状が現れている場合は、すぐにお子さんを眼科に連れて行ってあげてください。

なお、感染力が非常に強いので、保護者の方は下記にも気を付けてください。

  1. タオルは別々にし、洗濯物を分ける
  2. 看病後は、手を石鹸でよく洗い、消毒する
  3. 目やにが出ている場合はティッシュですぐにふき取る
  4. おむつを替える時は使い捨ての手袋とマスクを着用する
  5. ドアノブなど手が触れる場所を積極的に消毒する(消毒液で二度拭きがおすすめ)

プール熱Q&A

Q病気になってからどれくらいの期間人に移るの?

Aアデノウイルスは、病気が治った後も、のどから2週間程度、うんちから1ヵ月程度、排出され続けます。

他の人に移ってしまうことを避けるため、プールにも1ヵ月程度は入るのを避けてください。


Qどのように診断されるの?

A検査キットがあります。もし周りで病気にかかっている人がいる場合は、積極的に検査を受けましょう。


Q消毒はどのような方法がおすすめ?

Aアデノウイルスは熱に弱いため、感染者が使ったタオルは熱水で洗濯すると良いです。目安は85度で1分間以上です。

一方、消毒液に対する抵抗性が強いです。消毒用エタノール(約80パーセント)は使いやすいですが、効果が現れるのに10分以上を要します。

エタノール消毒した後に石鹸で手洗いすることで、二重の効果が期待できます。


Q大人がかかると重症化する?

A一般的に子供よりも症状が強く現れることが多いです。

特に、目は悪化すると結膜炎に留まらず、角膜炎に移行したり、後遺症として白目部分に傷が残ったりすることがありますので、早めの眼科受診を強くお勧めします。

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