子どものヘルパンギーナ

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赤ちゃんとヘルパンギーナ
プール熱 溶連菌感染症 ヘルパンギーナ 手足口病 突発性発疹

はじめに
梅雨から夏にかけて、子供がかかりやすいとされる代表的な夏風邪について、ご紹介します。
代表的なものとしては、下の3種類の夏風邪があげられます。

①ヘルパンギーナ
②手足口病
③咽頭結膜熱

すべて高温・多湿を好むウイルスが原因の病気です。
これから、3回に分けて、それぞれの風邪の特徴や注意すべき点をご紹介します。

ヘルパンギーナの特徴
1.原因
主にコクサッキーA群というウイルスが原因ですが、その他何種類か原因となるウイルスがあるため、何度もかかる可能性があります。
ひと夏に2回かかってしまう・・ということも。

2.病気にかかりやすい季節
6月から8月

3.病気にかかりやすい年齢
1歳から4歳に多くかかるとされています。

4.感染経路
くしゃみやせきなどの飛沫感染と、手を介する接触感染、排せつ物に触れることによる感染があげられます。

5.感染症状
主症状:口やのどの奥の十数個の発疹

下の絵のように、のどちんこの左右を中心に赤いブツブツができます。
(イラスト挿入)

ブツブツはとても痛いので、お子さんからの訴えや様子に注意しましょう。
唾液を飲みことすら痛くなるので、言葉を話せないお子さんですと、「食欲が明らかに落ちる(ミルクを飲まない)、よだれがたくさん出る」ことが病気のサインです。
保護者の方の手をお子さんの口に入れてみてください。激しく泣く場合は、のどが痛むのかもしれません。

副症状:急な発熱(38度から40度近くの高熱であることが多い)

6. 潜伏期間、発熱期間など
突然の発熱がありますが、2-3日で自然に熱は下がり、その2日ほどするとブツブツも自然に消えます。

潜伏期間
3〜6日間
発熱期間
2〜3日間
発疹期間
発熱時から解熱後2日程度

登園について
解熱後、通常とおりの食事ができるようになるまで(のどの痛みがなくなるまで)は、様子を見たほうが良いです。

7.ホームケア
ヘルパンギーナに対するホームケアは「経過観察」が基本スタンスになります。つまり、安静にしていれば良いということですね。
ただ、最も気を付けなければいけないのは、「脱水症状」です。
のどの痛みにより、水分を飲むことを嫌がることがあります。
ゼリーやプリン、常温にした野菜スープや豆腐など、水分が多く、かつのどごしが良い食べ物を用意し、痛がる場合は数回に分けて、あげてください。
味付け控えめのおかゆや軟らかめに炊いた白米は意外と食べやすいです。

ウイルスに対する特攻薬はありませんが、熱のために睡眠不足になっている場合などには、「解熱剤」などを利用するなど適切な対応が必要になります。
また、口の中の痛みが激しい場合は、ステロイドを始めとする痛み止めの軟膏などが処方されることがあります。
ただ、小さなお子さんや口を開けるのが苦手なお子さんですと、口の中にお薬をなかなか塗らせてくれない場合も多いです。
そのような場合は、痛み止めのシロップもありますので、お医者さんや薬剤師さんに聞いてみてください。

Q.病気になってからどれくらいの期間人に移るの?
A.ウイルスは、病気が治った後も、のどから2週間程度、うんちから1ヵ月程度、排出され続けます。

Q.大人もかかる?
A.患者の90%前後は5歳未満の小児ですが、大人でも疲れていたり、妊娠中など免疫力が極端に低下している状態であれば、かかることがあります。

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