赤ちゃんの五感
2018年11月11日

赤ちゃんと五感(触覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚)
赤ちゃんの首や腰が座ると「ぐーんっ」と視野が広がり、同時に自分の周りにあるものに興味を持ち始めます。
「おもちゃ」をはじめ、自分の手や足も例外ではなく、手に触れるものはなんでも口に入れて、その形を確かめようとします。
実はこれは、五感や脳が発達してきた証拠なのです。今回は、そんな赤ちゃんの五感が発達する月齢・年齢についてご紹介したいと思います。
触覚
触覚は五感の中で最も早く完成するもので、新生児の段階で大人と同じ程度まで発達しています。

赤ちゃんが抱っこされると安心してよく眠るのは、産まれながらに触覚が発達していて、温度や柔らかさを感じとることができるからだと考えられています😊
視覚
視覚は、触覚とは逆に、五感の中で最も遅く完成する感覚です。だいたい小学校の2~3年生頃に完成します。

月齢(年齢)ごとの赤ちゃんの視覚の状況は次の通りです。
月・年齢 | 視力 | 見え方 |
---|---|---|
新生児 | 0.01~0.02 | 明かりがぼんやりわかる |
1ヶ月頃 | 0.05 | 追視が出来るようになる |
3ヶ月頃 | 0.1 | 30㎝くらいまでぼんやり見える |
6ヶ月頃 | 0.2 | 視線がほぼ定まる |
1~2歳 | 0.4~0.6 | |
3歳頃 | 0.7~1.0 | 視力検査ができるようになる |
6歳頃 | 1.0 | 視力が安定する |
聴覚
聴覚は、ママのお腹の中(胎児)のときから成長をしています。

妊娠後期にオーケストラなどの良音を聞かせてあげるのは赤ちゃんの脳の発達などに有効という話は有名ですよね🤗
月・年齢 | 聴こえ方 |
---|---|
胎児~新生児 | 母親の声は聞き取れる、高い周波数の音に敏感(生後すぐに聴力検査を行う病院が多いです) |
生後6ヶ月頃 | 大人とほぼ同じ程度(音がなる方に振り返るようになります) |
味覚
味覚の発達は比較的遅くて、3歳頃にかけて完成すると言われています。

この味覚は、赤ちゃんの将来の「食生活の基本」にもなるもので、とても重要です。
食べ物の好き嫌いのほかにも、味の濃い・薄いに好みが出るのもこの時期の「食育」が大きく影響をしていると考えられています。
味覚は親が子へ後天的にプレゼントができる唯一の感覚ですので、良い味覚をプレゼントしたいですね🌸
月・年齢 | 味覚など |
---|---|
新生児 | 甘み・酸味 |
生後3ヶ月頃 | 味わう機能が発達 |
3歳 | 味覚の土台ができる |
嗅覚
嗅覚は五感の中で比較的早く完成します。
良い匂い、臭いなどの高度な嗅覚は3~4歳頃までに発達をすると考えられていますが、母親(おっぱい)の匂いなどは新生児の段階で認識できています。
