赤ちゃんの下痢とホームケア
2018年4月25日

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はじめに
今回は赤ちゃんが下痢(ゲリ)のときのホームケアについてお話をします。
赤ちゃんは腸の働きが弱く、頻繁に下痢になります。ぜひ、予備知識として知っておいてください。
● 赤ちゃんの下痢の特徴

そもそも、ミルクやお乳を飲んでいる赤ちゃんは、大人よりも柔らかいうんちをします。
ですが、次のような場合は下痢になっている可能性がありますので、オムツ替えのときは要チェックです。
- 普段のうんちと比べて明らかにゆるい(水分を多くふくんでいる)
- 回数が多い
- 腐った匂いや酸っぱい匂いがする
● 下痢の時の食事
下痢の時はいつもよりも水分が多く体外に排出されてしまいます。この場合に怖いのが脱水症状です。
脱水症状を避けるためにも、いつもより多めに水分を与えるようにしましょう。この場合、飲み物は冷たいものをできるだけ避け、常温にしてからあげるようにしましょう。
下痢の時は食べることを嫌がる場合もありますが、その場合は無理に食べ物を食べさせる必要はありません。水分補給さえしっかりできていれば大丈夫です。
なお、食事をあげるときは、次のことを気を付けると良いでしょう。
- Good ⇒ おかゆなど消化の良いもの
- Good ⇒ お腹を温めるもの
- Good ⇒ 少量ずつ小分けに
- Bad ⇒ 油っぽいもの(肉・揚げ物など)
- Bad ⇒ 乳製品
- Bad ⇒ お腹を冷やすもの(トマトやきゅうりなど)
- Bad ⇒ なまもの
- Bad ⇒ 繊維質の多いもの(いも類や小松菜など)
お風呂とお尻のケア
下痢症状がひどい時は、シャワーだけさっと浴びさせ、長風呂は避けましょう。
お尻かぶれを避けるため、こまめにおむつを替え、ぬるま湯で浸したタオルなどでお尻をそっとふいてあげましょう。
● お尻のケア in お風呂
お尻かぶれを避けるため、こまめにおむつを替え、ぬるま湯で浸したタオルなどでお尻をそっとふいてあげましょう。
下痢症状がひどい時はお尻がふやけてより傷つきやすくなっているため、お尻をふくことが刺激になってより悪化することもあります。
その場合は、長風呂を避けてシャワーだけさっと浴びさせるか、下の図のように、座浴でおしりをさっと洗い流してあげると良いです。

● 大至急受診すべき症状
次の場合はできるだけ早くお医者さんに診てもらいましょう!
- 38度以上の高熱を伴う
- くちびるや口の中が乾いている
- 顔色やくちびるの色が悪い
- 水分を受け付けない
- おしっこが出ていない(いつもより明らかに回数が少ない)
- 嘔吐がある
- 元気がなくぐったりしている
- お腹を痛がっている
抗生剤を飲んだ後、副作用で下痢をすることがあります。この場合は経過観察で良いでしょう。あまりに症状が強く続くようであれば、診療時間内に受診しても良いかもしれません。
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